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しつけに関するよもやま話

しつけ、漢字で書くと「躾」、身を美しくする、
きれいな言葉ですね。
「しつけ」はその子たちのためのものです。
きちんと「しつけ」のできた仔たちを見ていると、
とてもかわいく、微笑ましく思えます。

でも、「しつけ」と「芸」は似て非なるものです。

たとえば、ワンちゃんに「お手」を教えた時に、
しっかりと手を握らせますか？タッチしただけで終わりですか？
しっかり手を握らせる様にするのが「しつけ」。
タッチで終わるのは「芸」。
握らせるように「しつけ」ができていればビッコ引いてる時でも
手を見させてくれるでしょう。
でも、それができていなければ咬まれる恐れがあります。
もともとワンちゃんは、手を持たれるのが嫌いなようですから。
耳も口も小さい頃から触らせる事に慣れさせておきましょう。

玄関でお客さんに元気よく吠えることはありませんか？
そして、「お客さんだから大丈夫よ」といって、
「だっこ」して連れて行かれる事はありませんか？
この時の「だっこ」は「お客さんに吠えた事」に対する
ご褒美になってしまいます。
「お客さんに吠える」と「抱いてもらえる」訓練になっています。

難しいですね。

なかなかフードを食べないからと、「これなら食べるかな？」
と、時間経ってから別のものをあげる事はありませんか？
「フードを食べずにいたら、あとからおいしいものが出てくる」
という訓練になってしまってますよ。

群れをつくる動物は力の強いものから食餌をとる習性がありますね。
室内でペットをお飼いの方達で、
ペットにフードをあげてから家族が食事という順の方。
ペットの順位が上になってるかもしれません。
ペットからすれば「食餌を出してくれる大切な飼い主さん」
じゃなく「ルームサービス」になってたりするかもしれませんよ。

チョット視点を変えれば、「しつけと甘え」の境界がみえてくることもあります。
お困りの方、１度ご相談下さい。
でも、「しつけ」は小さい頃に終わらせたいですね。
ことわざにありますね、「三つ子の魂、百まで」と。
小さい頃に覚えたことは、ずっと身に付いているようです。