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外傷治療(湿潤治療)

消毒しちゃいけない・乾かしちゃいけない

傷は消毒しちゃダメ、乾かしちゃダメというのを御存知ですが?
「湿潤療法」と呼ばれる治療法ですが、詳しくはこの道の専門家、
東京江東区で「なついキズとやけどのクリニック」を開業されてる
夏井睦先生のサイト、
「新しい創傷治療 ”消毒とガーゼの撲滅を目指して”」
が大変勉強になりますので、ご覧になってみて下さい。

ここでは、実例をいくつかご紹介したいと思います。
刺激的な写真が多くなるため、気分が悪くなるようでしたら、
他のページへのアクセスをお勧めします。


雑種猫 10歳 ♀
背中と腰にデキモノがあり、化膿していたとのことで消毒と
パウダータイプ外用薬塗布と注射のため通院。
(このパウダータイプは傷を乾かすためのもの。)
痂皮形成がひどくなり、傷はドンドン拡大。
前医はどうしてこうなるのかわからないと言っていたらしい。

で、初診時の写真。

初診時
(写真をクリックすると拡大されます)

決して最初からこんなに大きな傷では無い。
最初は背中と腰に小さなデキモノだったと飼い主さん。
痂皮はバクテリアの温床になるだけなので、ほどほどに除去。

痂皮除去

その後しかるべき創傷被覆剤を使用。
消毒は一切おこなわない。
抗生剤の投与有無は感染の有無にあわせる。
1ヶ月後。

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ものすごい勢いで上皮形成がおきています。
時間がかかりましたが、ある程度小さくなったところで手術を選択。

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非常にきれいな仔に戻ることが出来ました。

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ラブラドール 11歳 ♂
右頚部にあった腫瘍の自潰

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これも、しかるべき創傷被覆剤を使用。
消毒は一切おこなわない。
感染兆候がある時に抗生剤使用。
1ヶ月後。

1ヶ月

消毒や傷を乾かすことが、完全に間違っていることがわかってきています。
もう数年(十数年?)のうちに、世の中の常識が完全にひっくり返るでしょう。
「湿潤治療」「糖質制限」と、世の中のパラダイムシフトの瞬間に立ち会ってみたいものです。

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