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ここはサイト管理者が、動物病院のお仕事とはおおよそ関係のない、様々な話題を提供する超個人的なコーナーです(笑)。

顎と唾液と歯の形

「したあご」の動き
「コラム」のなかでも「ブログ」でも既出ですが
「唾液アミラーゼ」から。
唾液アミラーゼの働きは、口のなかで何度も咀嚼することで
炭水化物を大雑把に分断する事ということはすでに書きました。
では、どんな生き物が唾液アミラーゼを
分泌することができるのか?
「ヒト」以外では「一部霊長類」と
もともと穀物を食料としている
「げっ歯類」だそうです。

「イヌ・ネコにも唾液アミラーゼ分泌能はあるんだ!」
「ただ、無用の長物となっているだけだ!」
などと、のたまっておられる「偉い先生」も
いらっしゃるようですが
それはないでしょw
生き物、進化するにはそれなりの大きなエネルギーを使います。
莫大なエネルギーを消費してまで
使いもしない唾液アミラーゼを
分泌する能力を獲得する・・・
といった無駄な進歩はしないっしょw

「もんのすごくお偉い」先生が、
「唾液アミラーゼ?イヌネコにもあるんだろ。」
などとおっしゃったと仮定しましょう。
すると「そこいらのお偉い」先生は、
「あの先生がおっしゃるんだから・・・」と。
「こ偉い」先生にいたっては疑問を挟む余地なし。
こんなところが真相ではないでしょうか?

でね、アゴの動きって考えてみたことあります?
そんなの、考えないっすよねw

ま、わかりやすいとこで、ヒトのアゴの動きを考えてみましょう。

「したあご」って、前後にも左右にも動きますよね。
しかも、硬いエナメル質で覆われた歯は、犬歯を含めほぼ平ら。
これって、硬いもの食って、歯ですりつぶしやすいように
進化しているんだそうです。

太古のヒト(狩猟採集民の頃)は硬いエナメル質で木の実などを
かじることも大切だったんでしょう。
しかし木の実は季節限定品。

かつて、ヒトの進化の過程では
肉食獣と食性がかぶらないように
骨髄食(骨食)であったとする説があります。
骨を持ち歩き、手にした石などで砕くために
ヒトの親指は太く発達したともされています。

なかなか理にかなった説だと思います。

あ・・・で、アゴの話。
前後左右に円運動をおこなえるというのは、食べ物をよく咀嚼する
という点においてすごく有利に働きます。
また、顎を動かしながら、舌を使って口のなかに入れたものの
内容を調べる事にも大変に役立ちますよね。

ま、草食獣・反芻獣も似たようなもんですけど
そこは消化のプロセスが違うということで
・・・置いといて・・・とw

ところがイヌ・ネコのアゴ・・・・・・
上下に、カパッカパッ・・・
・・・パクッ。

犬歯は尖ってるし、奥歯もギザギザ・・・ヒトとはぜんぜん違う。
食いちぎって口ん中に入ったものを確認する間も無く、ゴクン!
よく噛む、なんてことはありえません^^;
群れの中にいて味わってたら
その間に自分の食いもん無くなっちゃうしw
ま、食性に関してはそう進化してきてるんだから
それでいいんですけどね。

目を離したら、変なもの飲み込んじゃった・・・^^;
・・・なんて話は良くあります。

なんてなこと踏まえると、ヒトとイヌ・ネコ
基本的に食性は違います。
1から10までどころか、1から1000まで
ヒトと同じと考えていくと、どこかで無理がきます。
それぞれにあった生活・食生活を選んであげて
ライフスタイルをよりベターなものに・・・。
家族みんなのためにも。


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