様々な話題
シャンプーのお話
シャンプーレス・温水洗浄
(毛がボソボソになっちゃったんですけど・・・)
(毛生え薬は用意してませんけどねw)
(毛がボソボソになっちゃったんですけど・・・)
(毛生え薬は用意してませんけどねw)
皆さんはワンちゃんのシャンプー、
どのくらいのペースでやってらっしゃいますか?
多くても月1回と指導された事は無いですか?
なぜでしょう?
皮膚病の原因となりうるからです。
じつは、私が飼っていたイヌはほとんどした事がありません。
10数年で3〜4回?
こんなやつです。(画質ワルッ。)

ネコちゃんをシャンプーされている方いらっしゃいますか?
いやがりませんか?
慣れている・・・・・・そんな仔もいるでしょう。
私自身は、ネコにシャンプーは不必要と思ってます。
自分で毛繕いしますしね。
ちなみに私が飼ってたネコ、
みんな20年くらい生きましたが、
一度もシャンプーした事がありません。
ただし、イヌもネコもブラッシングは頻繁にやります。
ブラッシングが皮膚を清潔に保つ秘訣です。
まったくシャンプーしなくても、皮膚病にはなりません。
かえって、一生懸命シャンプーに励むほうが、
がさがさの皮膚・被毛になってしまうことがあります。
以前、スタッフのイヌの「カサカサの皮膚・体毛」を相談されたとき、シャンプーをやめてお湯で洗うだけにするよう指導しました。
数年経った今では、「きれいな皮膚・フサフサの体毛」です。
こんな状態も・・・(上記とは別の仔ですが)・・・

シャンプー剤の使用を止めて、
温水洗浄だけにしてもらい・・・・・・
・・・・・・その2ヶ月後・・・・・・

(写真はクリックで拡大されます。)
こんな状態に戻してあげるのも、夢ではありません。
この仔には、このお話の後半ににもう一度登場してもらいます。
チョット難しい話です。
皮膚の汗腺は、「エックリン汗腺」と「アポクリン汗腺」の
2種類からなります。
「エックリン汗腺」とは皮膚に開口する、ヒトでは汗をかく組織。
「アポクリン汗腺」とは毛根部に開口する、
ヒトのワキやおヘソ・外陰部周辺などにある組織で、
ちょっとニオイのある分泌腺です。
イヌ・ネコは、
「エックリン汗腺」は肉球・外耳道にあるのみで、
体中「アポクリン汗腺」ばかりです。
そのため、
そこそこニオイがするのは当たり前という大前提を
理解してあげて下さい。
シャンプーをすると、
じつはその界面活性剤が、
毛根部に分泌され被毛を覆っている
皮脂腺分泌物質を洗い流します。
これによって、皮膚バリアーが低下するものとお考え下さい。
皮膚に直接刺激も加われば、
炎症もおこるでしょう。
傷ついた皮膚にはなおさらです。
皮脂腺は皮膚を守るために活発に働き始め、
いつもより過剰分泌がおこなわれます・・・・・・
「アポクリン汗腺」から。
シャンプーしてから、2日目くらいが、
「何だか、臭いっ!」・・・・・・といった
御経験ありませんか?
原因はシャンプーの刺激です。
「ニオイが気になるから」という方・・・・・・
とりあえず・・・・・・
シャンプー剤をやめて、お湯のみにしてみて下さい。
お湯のみで洗うんだったら、極論毎日でもいいんですよ。
濡れる事が皮膚病の原因ではありませんから。
もし濡れる事が皮膚病の原因になるんだったら、
梅雨時に外につながれてる仔はみんな皮膚病になっちゃう。
といっても毎日されているかたは、
いまだかつてお一人もいらっしゃいませんが。
お湯のみで洗ってあげることで、改善されるケースもあります。
ただ、これはあくまでもシャンプーが害をもたらしていたケースですので、すべての事に当てはまるわけではありません。
「コラム・爬虫類と紫外線」に書きましたが、皮脂腺には大切な微量栄養素ビタミンDが含まれるのにそれをも洗い流しちゃいます。
毛繕いで経口摂取できてたものを・・・・・・。
なんだかもったいない話ですね。
余談ですが、
私自身ここ数年、
シャンプーも使わずボディーソープも使った事がありません。
何も困りません。
芸能人でもシャンプー・ボディーソープを使ってない方、
いらっしゃいますよね・・・・・・
タモリさん・福山雅治さん・そしてGackt様。
それと、
小児科・皮膚科で「アトピー性皮膚炎」と診断された乳児の親御さんに、
「湿潤治療・シャンプーレス&ボディーソープレス」を理解しておられる先生が、
それについて指導をすると、
80%程度の患者さんは軽快しているそうですよ。
そして・・・・・・
こんなにかわいい顔の仔でも

(写真はクリックで拡大されます。)
腰の辺りがこんなのだったり・・・・・・

首の辺りがこんな仔を時々見かけます。

シャンプー等のご相談で来院されたのですが、
丁寧なブラッシングと温水洗浄を指示し、
・・・・・・その1ヶ月。
(皮膚の再生を手助けする内服薬も併用させています。)
写真ではわかりづらいですが、黒色沈着が落ち着いて毛が少し伸びています。
むだ毛(毛玉)を除去したので、薄く見えるのは変わらないですね(笑)。


じっと目を凝らすと・・・・・・

・・・・・・凝らしても、毛は生えないか・・・・・・。
でも、明らかに
「ズベが少なくなった」と飼い主さんに満足して頂いてます。
内服薬も併用しているんですが、
「毛生え薬」では無いのであしからず、
といったところはありますが・・・・・・。
・・・・・・でも2ヶ月後・・・・・・
全体像と腰の辺りですが・・・・・・


確実に毛が生えています。
皮膚の再生を手助けする薬を併用してはいますが、
毛生え薬などではありません。
(そんな薬を処方できたらノーベル賞もの?)
シャンプー剤を使わなくなった効果だと思われます。
・・・・・・7ヶ月後の腰としっぽです。

べつのワンちゃんの、
シャンプー中止&再生を手助けする薬を
使いはじめた頃と4ヶ月後です。


次に、3〜4ヶ月にわたり薬用シャンプーをあれこれと処方されたけど、
治らないということで相談されたケースです。


シャンプーをやめてもらい温水洗浄だけにして頂きました。
同時に軟膏の外用薬も処方してあります。
1ヶ月もたたないうちに・・・

・・・こんなにキレイになりました。
ちなみに、外用薬は軟膏剤を処方すべきです。
クリーム剤は界面活性剤を含むためダメです。
ご興味のある方は、相談してみて下さい。
↓
その後・・・・・・

10ヶ月くらい飲み続けてたら、大分毛がそろってきて、
油断して飲んだり飲まなかったりで、1〜2ヶ月・・・
また薄くなちゃって、がんばって再開してもらいました。
今では低容量で維持です。
で、最初に飲みはじめて1年半経って・・・・・・
首

腰

そして、しっぽ

「毛生え薬として売り出しましょうよ(笑)」
と、飼い主さんにニコニコ喜んでもらってます。
まさに、
「継続は力なり。」
どのくらいのペースでやってらっしゃいますか?
多くても月1回と指導された事は無いですか?
なぜでしょう?
皮膚病の原因となりうるからです。
じつは、私が飼っていたイヌはほとんどした事がありません。
10数年で3〜4回?
こんなやつです。(画質ワルッ。)

ネコちゃんをシャンプーされている方いらっしゃいますか?
いやがりませんか?
慣れている・・・・・・そんな仔もいるでしょう。
私自身は、ネコにシャンプーは不必要と思ってます。
自分で毛繕いしますしね。
ちなみに私が飼ってたネコ、
みんな20年くらい生きましたが、
一度もシャンプーした事がありません。
ただし、イヌもネコもブラッシングは頻繁にやります。
ブラッシングが皮膚を清潔に保つ秘訣です。
まったくシャンプーしなくても、皮膚病にはなりません。
かえって、一生懸命シャンプーに励むほうが、
がさがさの皮膚・被毛になってしまうことがあります。
以前、スタッフのイヌの「カサカサの皮膚・体毛」を相談されたとき、シャンプーをやめてお湯で洗うだけにするよう指導しました。
数年経った今では、「きれいな皮膚・フサフサの体毛」です。
こんな状態も・・・(上記とは別の仔ですが)・・・

シャンプー剤の使用を止めて、
温水洗浄だけにしてもらい・・・・・・
・・・・・・その2ヶ月後・・・・・・

(写真はクリックで拡大されます。)
こんな状態に戻してあげるのも、夢ではありません。
この仔には、このお話の後半ににもう一度登場してもらいます。
チョット難しい話です。
皮膚の汗腺は、「エックリン汗腺」と「アポクリン汗腺」の
2種類からなります。
「エックリン汗腺」とは皮膚に開口する、ヒトでは汗をかく組織。
「アポクリン汗腺」とは毛根部に開口する、
ヒトのワキやおヘソ・外陰部周辺などにある組織で、
ちょっとニオイのある分泌腺です。
イヌ・ネコは、
「エックリン汗腺」は肉球・外耳道にあるのみで、
体中「アポクリン汗腺」ばかりです。
そのため、
そこそこニオイがするのは当たり前という大前提を
理解してあげて下さい。
シャンプーをすると、
じつはその界面活性剤が、
毛根部に分泌され被毛を覆っている
皮脂腺分泌物質を洗い流します。
これによって、皮膚バリアーが低下するものとお考え下さい。
皮膚に直接刺激も加われば、
炎症もおこるでしょう。
傷ついた皮膚にはなおさらです。
皮脂腺は皮膚を守るために活発に働き始め、
いつもより過剰分泌がおこなわれます・・・・・・
「アポクリン汗腺」から。
シャンプーしてから、2日目くらいが、
「何だか、臭いっ!」・・・・・・といった
御経験ありませんか?
原因はシャンプーの刺激です。
「ニオイが気になるから」という方・・・・・・
とりあえず・・・・・・
シャンプー剤をやめて、お湯のみにしてみて下さい。
お湯のみで洗うんだったら、極論毎日でもいいんですよ。
濡れる事が皮膚病の原因ではありませんから。
もし濡れる事が皮膚病の原因になるんだったら、
梅雨時に外につながれてる仔はみんな皮膚病になっちゃう。
といっても毎日されているかたは、
いまだかつてお一人もいらっしゃいませんが。
お湯のみで洗ってあげることで、改善されるケースもあります。
ただ、これはあくまでもシャンプーが害をもたらしていたケースですので、すべての事に当てはまるわけではありません。
「コラム・爬虫類と紫外線」に書きましたが、皮脂腺には大切な微量栄養素ビタミンDが含まれるのにそれをも洗い流しちゃいます。
毛繕いで経口摂取できてたものを・・・・・・。
なんだかもったいない話ですね。
余談ですが、
私自身ここ数年、
シャンプーも使わずボディーソープも使った事がありません。
何も困りません。
芸能人でもシャンプー・ボディーソープを使ってない方、
いらっしゃいますよね・・・・・・
タモリさん・福山雅治さん・そしてGackt様。
それと、
小児科・皮膚科で「アトピー性皮膚炎」と診断された乳児の親御さんに、
「湿潤治療・シャンプーレス&ボディーソープレス」を理解しておられる先生が、
それについて指導をすると、
80%程度の患者さんは軽快しているそうですよ。
そして・・・・・・
こんなにかわいい顔の仔でも

(写真はクリックで拡大されます。)
腰の辺りがこんなのだったり・・・・・・

首の辺りがこんな仔を時々見かけます。

シャンプー等のご相談で来院されたのですが、
丁寧なブラッシングと温水洗浄を指示し、
・・・・・・その1ヶ月。
(皮膚の再生を手助けする内服薬も併用させています。)
写真ではわかりづらいですが、黒色沈着が落ち着いて毛が少し伸びています。
むだ毛(毛玉)を除去したので、薄く見えるのは変わらないですね(笑)。


じっと目を凝らすと・・・・・・

・・・・・・凝らしても、毛は生えないか・・・・・・。
でも、明らかに
「ズベが少なくなった」と飼い主さんに満足して頂いてます。
内服薬も併用しているんですが、
「毛生え薬」では無いのであしからず、
といったところはありますが・・・・・・。
・・・・・・でも2ヶ月後・・・・・・
全体像と腰の辺りですが・・・・・・


確実に毛が生えています。
皮膚の再生を手助けする薬を併用してはいますが、
毛生え薬などではありません。
(そんな薬を処方できたらノーベル賞もの?)
シャンプー剤を使わなくなった効果だと思われます。
・・・・・・7ヶ月後の腰としっぽです。

べつのワンちゃんの、
シャンプー中止&再生を手助けする薬を
使いはじめた頃と4ヶ月後です。


次に、3〜4ヶ月にわたり薬用シャンプーをあれこれと処方されたけど、
治らないということで相談されたケースです。


シャンプーをやめてもらい温水洗浄だけにして頂きました。
同時に軟膏の外用薬も処方してあります。
1ヶ月もたたないうちに・・・

・・・こんなにキレイになりました。
ちなみに、外用薬は軟膏剤を処方すべきです。
クリーム剤は界面活性剤を含むためダメです。
ご興味のある方は、相談してみて下さい。
↓
その後・・・・・・

10ヶ月くらい飲み続けてたら、大分毛がそろってきて、
油断して飲んだり飲まなかったりで、1〜2ヶ月・・・
また薄くなちゃって、がんばって再開してもらいました。
今では低容量で維持です。
で、最初に飲みはじめて1年半経って・・・・・・
首

腰

そして、しっぽ

「毛生え薬として売り出しましょうよ(笑)」
と、飼い主さんにニコニコ喜んでもらってます。
まさに、
「継続は力なり。」