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ここはサイト管理者が、動物病院のお仕事とはおおよそ関係のない、様々な話題を提供する超個人的なコーナーです(笑)。

科警研の女

科捜研とは違います
そういえばもう1年半ほど前
科学警察研究所というところの女性から
猫のDNA型検査法の確立への協力依頼があり
まぁ、それを受け入れたのですが・・・・・・

ここに紹介することを
完全に忘れていたので
今更ながら・・・・・・(笑)

その年の春だったかな?
獣医師会発行の 「県獣だより」ってのに
掲載した記事をほぼほぼコピペします

>>>>>>

         「科警研の女」


 ドラマでおなじみの「科捜研」(科学捜査研究所)とは地方自治体の警視庁及び道府県警察本部の附属機関、「科警研」(科学警察研究所)とは国家公安委員会の特別な機関たる警察庁の附属機関です。

(ちなみに、千葉県にあります。)

 

 令和2年になったばかりの頃、科警研の女性から、

当院のHPの「お問い合わせ」コーナーを通して連絡をいただきました。

 

 以下、メールの内容の一部です(原文)


近年、ネコの飼育頭数の増加にともなって、ネコが犯罪に巻き込まれるケースが増えています。ご存知かと思いますが、昨年も富山県でネコの誘拐・虐殺事案があり、メディアでも大きく報じられました。しかし、現在、被害にあったネコの特定や犯罪の立証のためのDNA型検査法が確立されておらず、このような事件を科学的に証明することは困難になっています。そこで当研究所では、ネコのDNA型鑑定法の確率を目指して研究を進めております。これまで千葉県内の動物病院での試料採取を行ってきたのですが、遺伝的に近い個体が多く、データが偏っているため、試料採取の範囲を広げることにいたしました。現在、全国の動物病院の方々に協力をお願いしておりまして、ご連絡させていただいた次第です。

           ◯◯ 警察庁科学警察研究所 
           法科学第一部 生物第一研究室

 以上のようなメールが来たわけですが、最近、怪しげなメールが多数届くもので、当初はこれもその類かと思いました(笑)。こちらからも怪しげな返信(爆)をしてみたところ、まともな返事が返って来たので協力することにしました。


やることは単純で、送付されて来たスワブでネコの歯茎よりサンプル採取して、同封の封筒で返送するだけです。飼い主さんの個人情報などは一切流出しません。

 とりあえず2月の中旬までにサンプルの送付を頼まれたのですが、飼い主さんにお話しすると結構協力していただき、1セット10検体のところ複数セット協力することができました。

 今も研究は続いているかもしれません。同じような依頼をすでに受けられた先生もいらっしゃることと思いますが、これから協力依頼を受けられる先生がいらっしゃるようでしたら、ぜひ協力してあげてください。 

 これは送付されてきた書類等に含まれていた「犬のお巡りさん」のポスターです。

100257_01.jpg

(写真はクリックで拡大されます)


(21/10/25)

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